弱小ラクロス部を強くする

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第2回 壁当てでの意識

皆様、明けましておめでとうございます。

 

第2回の今回は、

おそらくこのオフシーズン中に1番行う、

「壁当て」にフォーカスしてお話しします。

 

※技術的な話が入ってきますがご了承を。

 

 

 

ラクロスにおいて壁当てとは、

最も手軽に行える練習のひとつであり、

最も重要な練習のひとつであると思います。

 

壁さえあればひとりで行えるという手軽さ上、

毎日やる人とやらない人では技術にも

雲泥の差が生まれるという残酷な練習です。

 

そんな壁当てにおいて意識する点は、

人によって多種多様でしょう。

 

縦ぶりを意識する、

取ってからの速さ(早さ)を意識するなど、

本当に様々です。

 

 

そんな壁当てで、

私が現役の時から一貫して、

ずっと意識している点は、

 

「極限まで手を動かさない」ことです。

※動画また撮りたいと思ってます。

 

 

 

ラクロスの精度というのは、

再現性を高めることで向上していくものです。

 

個人個人で動かし方は違いますが、

各々が正しい身体の動かし方を覚え、

それを常に同じようにできることを目指して、

繰り返し練習をするというのが通常です。

 

パス・シュート練習から6on6の組織練習まで、

再現性の追求という点は変わらない点です。

 

 

壁当ても同様です。

 

 

ここで、ひとつ質問です。

身体の部分で、1番自由に動く部位はどこか?

 

 

 

答えは腕も含めた手ではないかと

私は思っています。

自由度が高い分、手だけで何でもできます。

というか、何でもできてしまうのです。

 

その分、制御するのも難しいです。

 

 

直線を書く時には定規を使った方が

きれいな直線が書けますよね?

円を書く時にはコンパスを使った方が

きれいな円が描けますよね?

 

でも、定規を使って波線を書いたり、

コンパスを使って四角形を書くのは難しい。

 

 

定規やコンパスは、自由度を制御することで、

ある特定の動きの精度を高めています。

 

 

かなり極端な例を挙げましたが、

ラクロスにも通ずる部分があると思います。

 

自由度の高い腕や手の動きを

可能な限り制限することで、

一定の動き(再現性)の質を高めるために、

とにかく腕や手を使わずに壁当てします。

 

腕や手を使わないためにはどうするか。

身体の回旋・捻りを特に意識します。

身体の捻りは、ある程度、

一定の範囲で同じ動きを繰り返す動きです。

ですので、無意識のブレは少ないです。

 

 

Stealers・鈴木潤一選手のYouTubeにて、

壁当てにフォーカスした動画があります。

この尾花選手の壁当てが理想です。

https://youtu.be/U9I-tyTe_Nc

 

ここでは、肩甲骨を使ったキャッチと

捕った後のクレードルの解説がメインですが、

私としては、腕や手の動きが最小限で、

身体の向きが壁に対して垂直→平行に動く

回旋運動・捻りがあるから、

無駄な動きが少なく、スムーズな動きに

見えるのではないかと思っています。

 

 

さらに付け加えると、

DFはボールマンのクロスの動きを

制限しようとしてきます。

クロスを直接扱っているのは手です。

つまりは、DFはボールマンの手元を

制御しようとしてくるのです。

 

ボールマンは、手元をあけるために、

背中や肩、肘でDFをいなそうとします。

DFに対して、正面からプッシュを

受けようとする選手はいませんよね?

 

普段から手ばかりを使って投げていると、

DFに激しく当たられて、

手の動きが制限された時に投げられません。

 

そうならないために、

普段から身体を使って投げるのです。

 

 

ということは、

身体の向きがずっと壁と平行な状態で

壁当てをしていても…

 

 

 

 

これは、あくまで私が思う理屈であり、

賛否両論はあるかと思います。

 

もし、違う意見があれば、

逆に教えて頂きたいです。

 

 

 

 

本日は壁当ての意識についてお話しました。

ひとつの参考文献のようなかたちで

捉えていただけると嬉しいです。

 

それでは。