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第5回 GBでの意識〜GBにはTPOがある〜

こんにちは。

 

本日は、私なりのGBでの意識について

お話しできたらと思っております。

 

 

まず初めに、私はGBは嫌いでした。

なぜなら、吹っ飛ばされるし、

チェックが身体に当たって痛いし。

混戦でのGBの時には、よく傍観者に。

 

 

そんな選手でしたが、GBの取得率は

チーム内においてもリーグ内においても

高かったと自負しています。

エビデンスはありませんが)

 

 

それはなぜか?

私は、とにかく自分のかたちで拾うことに

こだわりを持ち続けました。

自分の扱えるポジションに

ボールを置くことだけを考えて、

ボールをコントロールするようにしました。

 

 

拾える場面でも、あえてボールを動かして、

より確率の高い状態でスクープしにいくこと、

こればかりを考えていたように思います。

 

 

今思えば、拾い方のバリエーションを

もっと増やしておけばと思いますが、

そんな技術はありませんでしたので、

基本に忠実に拾いに行くことを考えています。

 

 

そんな考え方について、

深掘りしながら記していきたいと思います。

 

 

 

まず、タイトルの通り、

GBにはTPOが存在すると考えます。

 

皆様ご存じかとおもいますが、

TPOとは、

T(TIME):時間

P(PLACE):場所

O(OCCASION):場合

のことです。

 

 

よく空気が読める・読めないみたいな

表現が使われると思いますが、

その「空気」がTPOなのかなと思います。

 

冠婚葬祭やビジネス、学校生活でも

よく言われることだと思いますので、

皆様も馴染みのある言葉なのかなと思います。

 

 

では、GBの場合はどうでしょうか。

GBのTPOってどういうこと?と思われた方も

いることでしょう。

 

こんな選手をみたことはありませんか?

 

・フリーの位置なのに1発で拾えず、

 何回も何回もミスをする選手

 

・自分の真下にボールがあって、

 両手で拾えない状況なのに、

 そのまま拾いにいこうとする選手

 

・自分がボールから1番遠い位置なのに、

 ボールに向かって直線的に行きすぎて、

 拾われた後に立ち位置がズレている選手

 

どうでしょうか?

 

こういう選手はTPOを意識できていない、

いわゆる空気が読めない選手です。

 

こういう選手にならないために、

この記事を最後まで読んでみてください。

 

 

 

 

 

では、GBの場合のTPOについて、

私の考え方を解説させて頂きます。

 

 

まずT(TIME)、時間についてです。

時間には下記の要素があると考えます。

 

①ゲームの中での時間帯

 

→①については、単純です。

 試合序盤なのか、終盤なのか等、時間帯で

 GBのやり方は変わってくるということです。

 特に勝負を分ける終盤ですね。

 リスクを背負って絶対に取るという時間帯、

 最悪、取られてもOKという時間帯。

 これはゲーム自体の重要性(リーグ戦なのか

 トーナメントや入替戦等の一発勝負なのか)

 であったり、点差によっても変わります。

 

 

②GB自体の時間の長さ

→これは、GBが発生してから誰かが取得する

 までの時間の長さのことです。

 GBが発生した場所にもよりますが、

 自分はGBの地点から遠いところにいて、

 参加が困難だと思っていても、

 思ったよりも混戦になってしまい、

 どちらも拾いきれないときに、

 参加するのか、それともしないのかの

 判断等がこれに当たります。

 「GB寄れ!!!」という声が試合中に

 聞こえてくるとしたら、この要素が含まれて

 いると思います。

 

 

次にP(PLACE)、場所についてです。

場所については下記の要素があると考えます。

このPの項目が個人的に1番重要かと思います。

 

①フィールド全体の中のGB発生の場所

→これも単純ですが、結構奥深いです。

 自陣クリース付近、センター付近、

 敵陣ゴール前・サイドライン付近、

 両陣営ゴール裏など、場所によって、

 寄り方や拾い方は変わってくると思います。

 私はDFですので、特に意識していたのは、

 自陣クリース付近でのGBです。

 私は、とにかくデンジャーゾーンでGBはせ

 ず、なるべくゴールから遠い位置に移動して

 からGBを取りに行くのが正解だと考えます。

 

 このように、場所によってGBのかたちを

 変えていくというのが、この要素です。

 

 

 

②自分とボール、相手、味方の位置関係

→これも最重要というべき要素です。

 この位置関係は、一つとして同じ場面はない

 と思いますが、ボールに近いのは誰で、人数

 が多いのはどちら等、自分の立ち位置によっ

 て、拾うのか、サポートに回るのか、はたま

 た寄らないで近くで待つのか等の役割を変え

 ていくという要素です。

 

 この判断は重要かと思います。

 

 

 

最後にO(OCCASION)、場合についてです。

場合についても下記の要素があると考えます。

 

①自身が優位なのか、不利なのか

→Pの②に近いものだと思いますが、自分自身

 がボールにアプローチするにあたって、優位

 な立ち位置なのか、不利な立ち位置なのかで

 立ち振る舞いが変わります。

 基本的には、優位もしくは対等な場合は、

 ボール優先のアプローチ、

 不利な場合は、相手へのアプローチを優先す

 ることが前提だと思っています。

 

 

②無難が正解の場面か一か八かが正解の場面か

→これはTの①部分にも直結する部分ですが、

 拾いきれないリスクを持って、スピード重視

 で取りに行く場面やスピードを落としてでも

 確実に1発で拾う必要がある場面なのか等、

 各状況・場面に応じた拾い方があります。

 

 

以上がGBのTPOだと思っています。

それぞれどんな拾い方が正解なのかについては

細かく分類するとキリがなくなってしまうので

ここでは割愛させて頂きます。

 

 

もしこの場面ではどうするのが正解か?を

聞きたい方がいらっしゃいましたら、

個別でDM等を頂けましたら幸いです。

 

 

常々言っていることにはなりますが、

ラクロスは再現性を追い求めるスポーツで、

確率を高めていくことが重要となります。

 

GB取得率というのは、試合の結果に

直結する数値になってきますので、

ここを追い求めるためには、上記のような

TPOを考えながらGBを行う必要があります。

 

 

これは違うだろ!であったり、

ここはこういう考えもありませんか?という

皆様の様々なご意見もDM等で

いただけますととても嬉しいです。

 

 

本日は以上です。

ありがとうございました。