DFについて〜OF有利を忘れてはいけない〜
こんにちは。
本日はDFについてお話いたします。
私も現役時代は、ロングスティックを持ち、
幾多のATと対峙させてもらいました。
その中で感じたこと、今女子競技に携わり、
心掛けていることを合わせてお伝えします。
トピックスは以下になります。
①ラクロスはOF有利
②受け渡し方、打たせ方
③デンジャーゾーンこそ捨て身
あまり多くなりすぎても良くないので、
本日は上記3点をトピックスに選びました。
どちらかと言うと思考編です。
各項目について解説します。
①ラクロスはOF有利
DFをやるからには理解しなければなりません。
それはラクロスは基本OFが有利
ということです。
女子競技になると尚更この傾向が強いです。
DFはOFを止めれなくて当たり前なのです。
ただ、これだと元も子もないので、
ここでは考え方について記します。
OFが有利なので、DFは相当技術がない限り、抜かれます。抜かれて当然です。
しかし、DFが上手い選手に関しては
そんな印象はないですよね?
そう、
上手い人は、守るところをしっかり守り、
抜かれても良いところに関しては、
ある程度許容することができるのです。
絶対に守る必要のある範囲を全力で阻止し、
あとは、味方にできるだけ良いかたちで
丸投げすることが重要なのです。
※丸投げの仕方については②で解説します。
これを理解せずに、全てを守ろうとすると、
至る所に綻びが生じてしまい、
うまく味方に任せるができず、
失点に繋がります。
まずは、OFが有利だから仕方ない部分もある
ということをしっかりと頭で理解しましょう!
② 受け渡し方、打たせ方
①が理解できれば、
②が重要なこともわかります。
ラクロスは組織で守るスポーツです。
1on1→2on2→6on6と人数が増えるほど
守りやすくなります。
ただ、人が増える分、
やらないといけないことは増えます。
相手6人、味方7人の位置や状況を
瞬時に把握することが必要になり、
そのためのコミュニケーションも
かなり大幅に増え、考えることも増えます。
守りやすくなる分、
連携のミスによる失点が増えてきます。
なのでOF側は6on6を細分化して、
例えば2on2のかたちを作ったり、
最後の1on1を有利なかたちでかけるために
ボールを動かしたりして攻めるのです。
↑これを行うことでDFの連動を妨げたり、
コミュニケーションミスを生み出そうとします。
以上を踏まえ、①の概念を持つと、
味方DFへのOFの受け渡し方が
重要となることが理解できると思います。
いかに良いかたちでスライドしてもらうか、
良いタイミングでスライドしてもらうか、
ここを上手いDFの方は追求されています。
そして、強いチームは徹底されています。
これはGとの連携も同様です。
いかにセーブ確率の高いシュートを
打たせることができるのか。
相手の体勢や角度等で
シュートは大きく変わります。
Gと連携してGセーブでボールを奪います。
③デンジャーゾーンこそ捨て身
ここが1番できてないことが多いです。
海外の試合の動画を観ると、
得点シーン等でもクリース前で
ATがDFに激しく当たられて、
吹っ飛びながら、倒されながら、
シュートを打つシーンをたびたび見ます。
中には明らかにシュート後に
スライドしてきたDFが突っ込んでいく
というシーンもあります。
日本ではそこまでする選手はいません。
当たり前です、笛がなりますので。
ただ、そのくらいの強い意識
(クリース前にボールが入る危機感)を
持つことは見習うべき点でしょう。
クリース前では、
小手先のチェックを打つのではなく、
とにかく相手の体勢を崩すことを意識する。
少しでもシュート精度を下げさせる。
そのための行動を取ることが失点を防ぎます。
今回は思考編ということで3点を挙げました。
より詳細な技術や戦術等は、
身近なコーチやトップレベルの選手に
事細かく聞いてみてください。
もちろん私へのご質問も大歓迎です。
本日は以上となります。
ありがとうございました。